令和3年度 改森会長挨拶
教育後援会会員の皆様には、平素より本会の活動に対しご理解ご支援を頂き誠にありがとうございます。また、新一年生の保護者の皆様におかれましては、お子様のご入学を心からお喜び申し上げます。
若輩ながら今年度の会長を務めさせていただくこととなりました。皆様のご指導を仰ぎながら一年間務めを果たして参る所存です。宜しくお願いいたします。
教育後援会は主に学生の皆さんの課外活動及び教育活動充実への助成、福利厚生、生活環境の設備充実等の支援活動をしております。
本年度も、お預かりした貴重な会費は、上記学生活動において高専機構からの給付金では対応が困難な部分に対して、支出させていただく考えでおります。
各種コンテストの会場は遠方で行われるものが多く、また全国高専大会はもちろん予選に於いても各高専が持ち回りで実施するため、長距離遠征になることがままあります。それらの事情を鑑み、ロボコン、アイデアコンテスト等の参加補助、高専大会等の遠征費用助成、英会話教育の拡充を図るための外国人講師費用等への支出を計画しております。しかしながら、現在のコロナ禍情勢では、例年通りにコンテスト、高専大会が行われるかどうか見通しが非常に立てにくい状況にあります。それらを踏まえ、フレキシブルな予算の組み換えが可能となるように役員会の日程を例年とは変更し実施したいと考えております。会員・役員の皆様にはご理解ご協力のほど改めてお願い申し上げます。
さて、学生の皆さんへはこの紙面をお借りして“この壺は満杯か”というネット上に出回っているお話を紹介させていただきたいと思います。有名なお話ですのでご存じの方も多いかもしれません。このお話では、教授が順番に壺に物を入れ、学生に“この壺は満杯か”と問いかけます(原文を読んだほうが面白いので詳細引用はしません。是非検索してみてください)。この話の中で教授が壺に石を入れる下りがあります。コロナ禍のもと、今後もしばらく外出が制約されます。逆に見方を変えれば、自分の時間が増えると捉えることもできます。その時間を使い、沢山の本を読み映画を見て、壺に入れる“石”を探してみて欲しいと思います。
昨年からコロナ関連の暗いニュースが続きますが良いニュースもあります。昨年から今年にかけ、NASAのマーズ2020では、火星探査車の着陸映像の撮影と火星でのヘリコプター離陸に成功しました。また、Space X社が民間企業で初めての有人宇宙船の打ち上げに成功しています。2024年の月面有人探索(アルテミス計画)では同社のスターシップが使われるかもしれません(同社が公開している動画“How Not to Land an Orbital Rocket Booster”はお勧め)。今年行われる十数年ぶりのJAXA宇宙飛行士募集には応募が間に合わないかもしれませんが、豊田高専で学ばれた皆さんが次の宇宙開発を含む、いろんな分野で活躍されることを楽しみにしています。
最後になりましたが、コロナ禍のもと教育後援会の活動を中止縮小せざるを得ない部分があるのは非常に残念ですが、会員の皆様に於かれましては可能な範囲で積極的な参加を頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。